事業概要
BUSINESS事業概要
住重加速器サービスは、がん診断、がん治療さらに新薬開発などに欠かせない加速器システムの運転維持管理を中心とした事業展開を行いながらも、その応用技術を駆使したソリューション・サービスを提供し続けています。最先端医療機器によるがんの診断、治療、アルツハイマー型認知症が疑われる認知機能障害を有する患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化、病院さま、各種研究施設さまとともに社会に貢献したいと考えています。
PET施設 技術員
PETとは、Positron Emission Tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射能を含む薬剤を用いる、核医学検査の一種です。放射性薬剤を体内に投与し、その分析を特殊なカメラでとらえて画像化します。
住重加速器サービスは、全国の総合病院、国立機関、大学病院などの最先端医療機関にてがんの早期発見診断、アルツハイマー型認知症が疑われる認知機能障害を有する患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化に利用されるPETシステムに関わる小型サイクロトロン、RI(放射性薬剤)合成装置等の運転・維持管理業務に従事しています。
また、RI(放射性薬剤)精製のために必要な消耗品などの提供も行っております。
陽子線技術員
日本人の年間死亡者数の30%である40万人は、がんが原因で亡くなっています。
がんは日本人の国民病とも言える病気です。
陽子線治療装置は陽子線を用いたがん治療システムです。体に優しいがん治療法として急速に普及しています。とりわけ、陽子線治療は切らずに治すQOL(Quality of Life)の向上を実現する治療法として注目を集めています。
また、BNCT治療装置は、がん細胞だけを選択的に破壊する画期的ながん治療法で、浸潤性の強いがん(多発・再発がんなど)や、現在の外科治療・放射線治療では治療が難しい難治性がんに有効な治療方法です。
親会社の住友重機械工業は陽子線がん治療装置については、1998年に世界で2番目(日本初)に国立がんセンター東病院に設備を納入し、現在では国立ガンセンター東病院の他に札幌市、松本市、天理市の各総合病院に設備が導入されています。また海外では韓国/ソウル、台湾/台北近郊、高雄の3ヶ所の先端医療施設にも設備が導入されています。
BNCTについては、国内2つの病院に導入され、海外では現在建設中の1つの病院に導入される予定です。
住重加速器サービスは、これらの設備の運転及び維持管理業務を行っています。
放射線関連業務
■作業環境測定(放射性物質)サービス
加速器の利用技術から放射線関連業務、放射線関連施設を熟知した放射線管理の専門家が第三者機関として実施
■放射線関連施設のコンサルティング
第一種放射線取扱主任者で放射線管理のエキスパートが、各施設の状況に応じた申請~管理運用~施設廃止までサポート
■放射線関連施設の保守管理
管理区域内の機器や設備の点検・調整・修理等を代行
■放射化物測定サービス
加速器施設で定期的または突発的に発生する放射化物の核種および数量(Bq)評価を行い、法定帳簿の作成までサポート
■放射線測定器の点検校正サービス
放射線の量や汚染の状況を評価する測定器の機能確認・性能確認を実施